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「デザイナー」とういう職業。その名の通り、デザインをするのが仕事です。デザイナーという響きがなんとなくカッコいいので、華やかな仕事というイメージを持つ人も多いと思いますが、実際にはなかなか華やかではありません。デザイナーの仕事というのは明確な「答え」というものが無いのです。しかも相手が満足するかという極めて曖昧なものを目指さないといけません。

そのため、何時に始まって何時に終わるという仕事にはなりにくく、徹夜の仕事になることも十分ありえます。良いものをつくろうとすれば、それだけ時間がかかり、際限が無くなってしまいます。そのため非常に体力が必要とされ、なんとなくものをつくるのが好きな程度では続きません。もっとも、好きでなかったらもっと続きませんが。

それに、最近のデザイナーは優秀なベクターメインのソフトやラスター用のソフトなどの専用ソフトが普及してしまったため、誰でもソフトの使い方させ習得すれば、年賀状やダイレクトメールなどを作る程度だったらできてしまいます。そういった「なんちゃってデザイナー」が増えてくるため、デザイナーに対する要求水準は高くなってしまっているようです。綺麗なグラデーションやかっこいいテクスチャのロゴなどは、作る手順さえ知っていれば誰でも造れるものになってしまいました。

さらに、素材集なども盛んに発売され、それらをレイアウトすることによって、ある程度のデザインはできてしまいます。年賀状用の素材を買ってきて、ラスター用のソフトなどがあれば、一見きれいなグラフィックはできてしまうのです。

さらに、これからの世代は生まれたときからパソコンに囲まれて生活し、私達の世代よりもはるかにパソコンに習熟してくるでしょう。それら世代と私達は将来競わないといけないのです。そうなってくると、やっとの思いでラスター用のソフトや優秀なベクターメインのソフトを習得したのに、自然とそれを習得した世代との戦いとなるのです。

そうなると、デザイナーはそれだけ、「素人でもある程度のことはできる」という前提で仕事をしなければならなくなってしまいます。生半可なものを作ったら「それくらいは私でもできる」と言われてしまうことも十分に考えられます。今までは特別な技術であったのが、時代が進むにつれてそうでなくなっていってしまうという残酷な現実。コンピューターは時として人の仕事や今まで積み上げてきたものを奪ってしまいます。今まで手に職であったのが、そうでなくなってしまうのですから。

そうなると、それだけデザイナーにかかる負担は大きくなってしまうことが懸念されています。

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